大手電子部品メーカーで営業の仕事に長く携わっています。電子部品メーカーの特徴は、販売のみを行う企業とは異なりメーカー営業である点と、販売先が電子機器メーカーで、いわゆるBtoBの販売である点です。

メーカーにおいては、営業が提示する販売計画により、生産計画を立案し、その年度の事業計画を策定します。従って、ノルマ的な追及はなくても、この事業計画時に提示した販売計画が、営業部門や各担当の責任となります。
大手企業では月次決算が当たり前で、毎月販売進捗に対してチェックされます。相手先企業の販売が不振な場合でも、その相手先での自社のシェアップ等での販売リカバリーが求められます。自分の収入に直接影響するノルマはなくても、それなりの責任追及は当然あります。やはり法人営業にとって作業の効率化は必須です。

またBtoB営業で、売り込む相手が技術者や購買であり、自社商品に対して熟知し、説明が出来る必要もありますし、販売先である電子機器メーカーの業界動向等にも精通している事が求められます。
もちろん、新製品等を技術者にPRする場合には、技術者を同行してサポートしてもらう事も可能ですが、やはり商品や業界動向は常に勉強する事が求められます。

電子部品メーカーの営業は、品質・価格・納期調整の窓口であり、品質トラブルが生じた場合には、お客さんと自社の工場等との調整に苦労する事もあります。
しかし、大きな商売を担う事も多く、大変ですが、やりがいある仕事と言えます。